関東圏を中心に展開する有名スーパーマーケットX社の食品工場における労災によるケガと後遺障害について団体交渉を申し入れました

労災ユニオン(総合サポートユニオン労災支部)はこの度、関東圏を中心に展開する有名スーパーマーケットの運営会社であるⅩ社に団体交渉を申し入れました。私たちは、Ⅹ社の食品製造工場で働いていたAさんの労災事故について、会社へ正当な補償をするよう求めています。

安全管理体制がきちんとなされていない、危険な製造現場

Aさんは作業中に右手親指を負傷し、痛みに耐えながら半年ほど仕事を続けていましたが、あるとき症状が悪化し、Aさんの右手親指は動かせなくなってしまいました。

Aさんによると、現場では会社の安全管理体制が不十分だったといいます。会社は、現場の安全対策について、もっと真摯に取り組むべきです。

労災申請の妨害行為!? 残念すぎる会社の対応

Aさんは右手親指を負傷したことについて会社に労災申請を申し出ましたが、会社は2か月経っても手続きをしてくれませんでした。しかも、会社は一度は労災の請求書に事業主証明のハンコを押したにもかかわらず、後でそれをひっくり返し、事業主証明を拒否してきたのです。

このため、Aさんは家族や同僚の協力のもと、自力で労基署へ労災申請をしなければなりませんでした。

会社の対応のせいで労災給付開始が遅くなり、ケガの治療で休業のために収入もないまま、Aさんは経済的に大きな不安を抱えざるを得ませんでした。

国がAさんの労災を認定 会社は誠実に対応してください!

労災申請の結果、ケガについて労災認定されました。国からも、Aさんのケガが業務によるものと認められたわけです。これにより、Aさんは労災から療養補償給付、休業補償給付を受けることができました。また、症状固定後、Aさんの右手親指には重い障害が残りましたが、労基署から障害等級10級と認定され、傷害補償給付(一時金)を受けました。

しかし、会社はこれまで労災申請を妨害し、労災認定後もAさんに対して何の補償も行っておらず、責任を取っていません。

私たちは、X 社が労災事故について責任を認め、Aさんへの補償をきちんと行うように求めていきます。みなさん、ぜひAさんとユニオンを応援してください。

労災でお困りの方はユニオンへご相談を

Aさんのように会社の妨害を受けるなどして労災申請ができずに困っている、また、会社に対して労災の責任をきちんと取ってほしいという方は、ぜひ労災ユニオンへご相談ください。相談無料、秘密厳守です。

TEL:03-6804-7650(受付:平日17~21時/土日祝13~17時 水曜定休日)

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