「日立プラントサービス」の「残業隠し」問題について、記者会見をしました!

3月28日、厚生労働省にて、「日立プラントサービス」の「残業隠し」問題について、当事者と一緒に記者会見をしました。

多くのメディアに報道されましたので、確認できる範囲で、メディア記事をまとめました。

4月1日から働き方改革関連法案が施行され、残業時間の上限規制がスタートしますが、人不足の解消やノルマの軽減、労働時間の適正把握がない限り、日立のような「残業隠し」が広がる恐れがあります。

同様の問題を抱えている方はぜひご相談ください。

◆各種報道

「隠れ残業」で残業代未払い 日立製作所子会社に是正勧告(NHK)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190328/k10011864561000.html

日立製作所の子会社が残業代の一部を支払っていなかったとして、労働基準監督署から是正勧告を受けました。残業時間を実際より少なく偽る「隠れ残業」が行われていたということです。

是正勧告を受けたのは、日立製作所の子会社で空調設備の設計や施工などを行う日立プラントサービスの富山県内の施工現場です。

28日、この現場で働いていた男性社員と労働組合が東京都内で記者会見しました。

それによりますと、労働基準監督署が男性からの申告を受けて調査した結果、男性を含む複数の社員に残業代の一部が支払われていなかったとして、先月、是正勧告を行ったということです。

月の残業時間が会社の基準を超えそうになった男性に対し、上司がメールで方法を示して、残業時間を実際より少なく偽る「隠れ残業」が行われていたということです。

男性は会見で「会社は残業削減を呼びかけてはいるが、高い仕事目標が設定されているため『隠れ残業』の実態がある。上司もメールを送らざるをえなかったとみられ、ある意味で被害者だ。会社は労働環境の問題に向き合ってほしい」と話していました。

子会社が是正勧告を受けたことについて、日立製作所は「真摯(しんし)に受け止め、適切な労働時間管理や健康管理を徹底してまいります」としています。

 

・日立子会社が残業代不払い 過少申告「本社から連絡が」(朝日新聞)

https://www.asahi.com/articles/ASM3X55PFM3XULFA018.html

日立製作所の子会社「日立プラントサービス」(東京)の富山県内の事業場が残業代を一部払っていなかったとして、富山労働基準監督署富山市)が是正勧告を出した。個人加盟の労働組合「労災ユニオン」が28日、東京都内で会見して明らかにした。

同ユニオンによると、富山県の建設現場で施工管理の監督をしていた30代の男性社員は昨年10~12月、1カ月120~185時間の残業をしていた。だが、上司から「本社総務から(残業を)100時間未満にするよう連絡が入っている」などと指示され、100時間前後に少なく申告した。

男性が「残業隠し」が行われたとして今年1月に労基署に通報。労基署は2月27日、男性を含む同じ建設現場の数人に残業代の一部を払っていなかったとして、是正勧告を出したという。

日立製作所の広報・IR部は「是正勧告を真摯(しんし)に受け止め、グループ会社も含めて適切な労働時間管理を徹底していく」としている。

同社では、日立プラントサービスに出向中の20代の男性社員が、長時間労働パワーハラスメントが原因で精神疾患を発症したとしてして2018年1月に労災認定された。この男性社員も、手元の記録通り残業時間を月約170時間だと申告したところ、上司から過少申告を求められたという。

 

・日立子会社 残業時間 過少申告促す…富山労基署が是正勧告(読売新聞)

https://www.yomiuri.co.jp/national/20190329-OYT1T50079/

 日立製作所の子会社「日立プラントサービス」の北陸事業所(富山県高岡市)の作業所で、複数の社員が実際よりも短い残業時間を申告して残業代の支払いが過少になったとして、富山労働基準監督署がこの作業所に対し、労働基準法違反で是正勧告したことがわかった。社員が加盟する「労災ユニオン」が28日に記者会見を開いて公表した。

 同ユニオンによると、昨年12月、上司が社員の一人に残業時間の過少申告を促すメールを送信。社員の同月の残業時間は実際には172時間だったが105時間として申告したという。過少申告の開始時期や未払い残業代については、同労基署が調査を続けている。

 日立製作所は「適切な労働時間管理がなされておらず遺憾」とした。

 

残業代不払い 日立子会社に労基署が是正勧告(毎日新聞)

http://mainichi.jp/articles/20190330/ddl/k16/040/300000c

 日立製作所の子会社「日立プラントサービス」が、県内の事業所に勤務する20代の男性社員に対する残業代の不払いがあったとして、富山労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが、分かった。男性が加入する労働組合「労災ユニオン」が28日、東京都内で記者会見して明らかにした。勧告は2月27日付。

 

・日立子会社、残業代未払いで是正勧告 「会社に忖度して隠れ残業」の実態(弁護士ドットコム)

https://www.bengo4.com/c_5/n_9433/

日立製作所の子会社「日立プラントサービス」(東京都豊島区)が、残業代未払いで、富山労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかった。勧告は2月27日付。労働組合が3月28日、東京・霞が関の厚生労働省で会見し、明らかにした。

●残業時間「100未満にする様に」メール

日立プラントサービスは、空調設備の設計販売などを行っている会社。労働組合の「労災ユニオン」によると、今回是正勧告の対象となったのは、同社の北陸事業所(富山県高岡市)が管轄する富山県内の現場。従業員数人に対し、残業代未払いによる労働基準法37条違反の是正勧告が出された。

今回の勧告は、同社に勤める30代男性が1月28日に申告したのがきっかけだった。男性はパソコンのログから、2018年10月は123時間、11月は142時間、12月は172時間の時間外労働を行っていたと主張している。

しかし、すでに時間外労働時間が99時間になっていた12月19日、会社の上司から「本社総務より100未満にする様に連絡が入っています」とメールがあり、残業時間を調整するよう指示されたという。男性は「会社に忖度する形で、隠れ残業に走っていることは明白。過少申告の指示をさせられる人も被害者」と話す。

会社の勤怠表では、男性の時間外労働は、2018年10月は59時間、11月は99時間、12月は105時間となっている。

男性はこうした長時間労働が発生する背景として、高すぎるノルマ、業務量過多、人員不足が理由だと指摘。「忙しくなればなるほど会社と争うことが負担になるので、隠れ残業せざるをえない状況になった」と打ち明ける。

男性は「会社は労働環境の問題から目をそむけないでほしい。口では呼びかけているが、それに見合った対応がされていないので隠れ残業が蔓延している」と改善を訴えた。

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