月161時間残業、暴言・暴力等「日立製作所労災事件」記者会見が報道されました!

昨日、厚生労働省にて、日立製作所で働いていた20代の労働者が、長時間労働、パワハラにより精神疾患を発症し労災認定された事件について、記者会見を行いました。

多くのメディアに報道されましたので、こちらにまとめました。

記事は、一時、Yahoo!ニュースのトップにも掲載されました。

◆日立製作所でパワハラ労災認定「人生狂った」【TBS】

https://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3517533.htm

 日立製作所の20代の男性社員が、上司からの暴言や長時間の残業で精神疾患を発症したとして、労災認定されていたことがわかりました。

「長時間労働を正直につけた(申告した)ところから標的にされ、頻繁に『ばか』とか、『物を知らない』、『辞めちまえ』と言われるようになった。会社や一部管理職のせいで、人生設計が狂ってしまったことにくやしい思いがある」(当事者男性 20代)

日立製作所に勤める20代の男性は3年前、富山県にある子会社に出向し、工事現場の施行管理監督をしていました。現場は工程が遅れるなどして100時間以上の長時間労働が続いたほか、上司から椅子を蹴飛ばされたり「ばか」「辞めちまえ」などの暴言を繰り返し言われるようになったということです。

出勤できなくなった男性は「適応障害」と診断され、今年1月、富山県の労働基準監督署が労災認定しました。発症1か月前の時間外労働時間は145時間にのぼっていたということです。

日立製作所は「重く受け止め引き続き従業員の健康管理を徹底していく」とコメントしています。

 

◆長時間残業にパワハラ、日立社員の労災認定【テレビ朝日】

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000140192.html

長時間労働とパワハラによる精神疾患で労災が認定されました。

パワハラを受けた男性:「(上司から)馬鹿、辞めちまえと、口もききたくないと言われるようになった」
日立製作所の工事現場で管理業務をしていた20代の男性社員は2015年に長時間残業が続いたうえ、上司から座っている椅子を蹴られたり怒鳴られたりするパワーハラスメントを受け、精神疾患と診断されたということです。月の残業時間は発症直前が145時間で、労働基準監督署が今年1月に労災と認定しました。日立製作所は「労災認定を重く受け止め、従業員の健康管理を徹底したい」とコメントしています。

 

◆日立社員、パワハラや長時間残業で労災認定【北日本放送】

http://admin.knb.ne.jp/news/detail/?sid=20050

日立製作所から子会社に出向し高岡市の工事現場で働いていた20代の男性社員がおととし体調を崩したのは、パワーハラスメントや長時間の残業が原因だとして高岡労働基準監督署から労災と認定されていたことが分かりました。

男性は、6日午後、東京で会見を開き、過酷な労働環境だったと訴えました。

男性「長時間労働を正直につけたところから標的にされ」「お前何やっているんだとっとと帰れと(上司が)大声で怒鳴るようになったそういったことをされると頭の中が真っ白になり作業の段取りなどがとび長時間労働につながる悪循環が起こっていた」

労災認定を受けたのは、日立製作所から 子会社の「日立プラントサービス」に出向し、高岡市の化学プラント建設現場で働いていた20代の男性社員です。

男性を支援する東京の労災ユニオンによりますと、男性は、2015年6月から高岡市の現場で働くことになり、そこで、恒常的に月100時間を超える残業が続いたほか、上司から「辞めちまえ」などの暴言を繰り返し受けて体調を崩し、おととし1月、適応障害と診断されました。

適応障害を発症する直前、1か月間の残業は、145時間を超えていたということです。

男性は、会社を休職した後、高岡労働基準監督署に去年6月、労災申請をし、ことし1月、労災と認定されました。

男性は今も療養しているということです。

日立製作所は、男性が労災認定を受けたことを認めていて、「重く受け止め、引き続き従業員の健康管理を徹底していく」とコメントし、事実確認をしたうえで、この男性の上司を懲戒処分にしたということです。

 

◆日立社員、パワハラで労災認定「人生設計、狂わされた」【共同通信】

https://this.kiji.is/432463370651927649?c=39546741839462401

 日立製作所の社員で、パワハラや長時間労働が原因で適応障害と診断され、労災認定を受けた20代の男性が6日、東京都内で記者会見した。現在も療養を続ける男性は「技術で社会貢献したかったが、会社や一部の管理職によって人生設計が狂ってしまった。悔しい」と訴えた。

 加入する「労災ユニオン」や男性によると、2013年に入社し、15年から子会社に出向。富山県高岡市の化学プラント建設工事に携わった。設計補助や現場監督業務のほか雑務もあり、長時間労働が常態化。上司からは「ばか」「辞めちまえ」と言われたり、椅子を蹴飛ばされたりした。

 

◆日立子会社でパワハラ労災 残業161時間、いす蹴られ【朝日新聞】

https://digital.asahi.com/articles/ASLC65DS8LC6ULFA01R.html

日立製作所の20代の男性社員が出向先の子会社で精神疾患を発症したのは、月100時間を超す時間外労働とパワーハラスメント(パワハラ)が原因だとして、高岡労働基準監督署(富山県高岡市)が労災認定した。個人加入の労働組合「労災ユニオン」と男性が6日、記者会見して明らかにした。認定は1月16日付。男性の体調の改善を待って会見を開いたという。

男性は2013年に日立製作所に入社。15年6月から子会社の日立プラントサービス(東京)に出向し、富山県内の化学プラント建設現場で施工管理の監督業務に従事した。

男性によると、約200人が働く工事現場で、監督業務は上司や同僚と10人前後で担当。だが、一番年下だったため、作業状況の把握、来客対応、事務用品の発注、弁当の準備、電話番など多くの仕事を任され、午前7時半から午後10時過ぎまで働くことが多く、土曜日も出勤した。

出向翌月の残業を手元の記録通りに約170時間と社内システムに入力し、自己申告した。しかし後日、上司から「人事部に怒られるから、こうつけないでくれ。考えてつけろ」と他の同僚もいる前で指示されたという。

その後、同じ上司から「辞めちまえ」「しょうもない仕事しかしていないのに、残業をつけやがって」などと怒鳴られる日々が続いたという。男性は次第に不眠や味覚の異常などを感じるようになり、精神科の医療機関を受診。同年11月に適応障害を発症したと診断された。

男性によると、こうした長時間労働やパワハラについて、職場の産業医に面談して改善を求めたが、その後も目立って状況は変わらなかったという。「会社は多くの従業員が苦しんでいるのを知っているはず。見て見ぬふりをせずに、そういう働き方をやめさせてほしい」と語った。男性は16年2月から今まで休職している。

会見で示した労基署の労災認定の書類などによると、発症前の5カ月のうち4カ月で、月の時間外労働が「過労死ライン」とされる100時間を超え、最長で161時間だった。出向1カ月後に上司に座るいすを蹴り飛ばされたり、激しく叱責(しっせき)されたりしたと認定。これらが適応障害の発症につながったと結論づけた。

日立製作所の広報・IR部は取材に対し、「労災認定を重く受け止め、引き続き、従業員の健康管理を徹底してまいります」とコメントした。男性に残業時間の過少申告を促す指示があったかどうかは「回答を差し控える」とした。

 

◆長時間労働やパワハラで精神疾患に…労災認定【読売新聞】

https://www.yomiuri.co.jp/national/20181105-OYT1T50087.html?from=tw

 日立製作所から子会社の「日立プラントサービス」に出向していた20歳代の男性社員が2015年に精神疾患を発症し、高岡労働基準監督署が今年1月、長時間労働とパワーハラスメントによる労災と認定していたことがわかった。

 男性が加盟する「労災ユニオン」(東京)によると、男性は2013年4月に日立製作所に入社し、15年6月に出向して富山県高岡市の工場で勤務。同年11月に精神疾患の適応障害を発症して休職し、17年6月に労災申請した。

 同労基署は、発症前月の残業時間が145時間に上ったことや、男性の上司が日常的に「辞めちまえ」などと暴言を繰り返していたことが適応障害の原因と認定したという。日立製作所は「従業員の健康管理を徹底する」とコメントした。

 

◆日立製作所 20代社員 上司から「ばか」「くそがき」【毎日新聞】

https://mainichi.jp/articles/20181106/k00/00m/040/090000c

日立製作所の子会社「日立プラントサービス」に出向していた20代の男性が2016年、体調を崩し、高岡労働基準監督署(富山県高岡市)が、パワハラや月150時間超の残業が原因として、労災認定していたことが5日、関係者への取材で分かった。男性は適応障害と診断され、現在も療養している。

 男性を支援する「労災ユニオン」によると、男性は高等専門学校を卒業し、13年に日立製作所に入社(続く)。

 

日立子会社でパワハラ 男性社員が労災認定【日本経済新聞】

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37435230W8A101C1CR8000/

日立製作所の20代男性社員が出向先の子会社で、上司から椅子を蹴られるなどのパワハラを受け、2018年1月に高岡労働基準監督署(富山県高岡市)が労災認定をしていたことが6日、分かった。男性と支援団体が同日、東京都内で記者会見した。男性社員はパワハラに加えて月100時間以上の残業により、適応障害を発症し、現在も休職している。

男性は13年に日立製作所に新卒で入社し、15年6月から同社子会社の日立プラントサービス(東京)に出向。富山県の工事現場で、設計や施工監理を担当していた。15年7月に日立プラントの上司から椅子を蹴られ、その後も「ばか」「辞めちまえ」などの暴言を繰り返されるようになった。

同7月以降は月100時間以上の残業も続き、男性は不眠症になって16年2月に休職。17年6月に労災申請した。労基署は上司の行為と長時間労働が原因で精神疾患が発症したと認定した。

日立製作所によると、パワハラをした上司は懲戒処分を受けた。同社は「健康管理と労務管理を徹底し再発防止に努める」と話している。

◆日立20代社員、労災認定=子会社出向中、長時間労働などで【時事通信】

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018110600846&g=soc

日立製作所の20代の男性社員が子会社の日立プラントサービス(東京)に出向し、長時間労働や上司の叱責などで精神疾患を発症したとして、高岡労働基準監督署(富山)が1月、労災認定していたことが分かった。男性らが6日、都内で記者会見して明らかにした。

男性が加盟する労災ユニオン(東京)などによると、男性は2013年、日立に入社。15年6月から出向し、富山県の工事現場で設計・施工の管理監督を担当していた。労基署は、男性が月100時間を超える残業が続き、上司からは座っている椅子を蹴られたり、たびたび強い口調で叱責されたりしたと認めた。
男性は不眠や動悸(どうき)などの症状が出たため、16年1月に精神科を受診し、適応障害と診断された。翌月から現在まで休職している。

男性は会見で「会社は多くの従業員が苦しむ働き方をやめさせる努力をしてほしい」と話した。
日立は「労災認定を受けたことは事実。重く受け止め、引き続き従業員の健康管理を徹底していく」としている。

 

◆「辞めちまえ」 日立20代男性の精神疾患を労災認定【産経新聞】

https://www.sankei.com/affairs/news/181106/afr1811060021-n1.html

日立製作所の子会社「日立プラントサービス」(東京都豊島区)に出向し富山県の工場で働いていた20代男性が、上司からのパワーハラスメントや月約145時間の残業で精神疾患を発症したとして、高岡労働基準監督署(富山県高岡市)が労災認定していたことが6日、分かった。認定は1月16日付。

記者会見した男性によると、男性は平成25年に日立へ入社。27年から子会社へ出向し、富山の化学プラント建設工事に携わった。赴任当初から設計や管理業務のほか、コピー5万枚など書類作りで多忙だった。

上司からは「ばか」「辞めちまえ」などの暴言や、座っていた椅子を突然蹴飛ばされるといったパワハラもあったという。男性は不眠や味覚障害などを生じ自殺を図ったこともあり、28年1月に医師から精神疾患と診断された。

男性は「職場に近づくと動悸(どうき)がした。苦しんで生きている必要はないと感じたこともある。会社には働き方を改善する努力をしてほしい」と話した。日立製作所は「労災認定を重く受け止め、引き続き従業員の健康管理を徹底していく」とコメントした。

 

◆日立社員、残業145時間で労災認定 上司「人事部に怒られる」と時間削減を指示【弁護士ドットコム】

https://www.bengo4.com/c_5/n_8806/

日立製作所の子会社に出向していた男性(20代)が、長時間労働とパワハラが原因で精神疾患になったとして、高岡労働基準監督署(富山県高岡市)が今年1月16日付で労災認定をしていたことがわかった。男性と男性が加入する労働組合「労災ユニオン」が11月6日、東京・霞が関の厚労省記者クラブで記者会見し明らかにした。

男性と組合によると、時間外労働は恒常的に月100時間ほどに及んでいた。しかし、残業時間を正確に申告したところ、上司から「お前が(正しい勤務時間を)つけると人事部に俺らが怒られる」「新人だけ多くつけて、我々がつけていないと、新人に全部仕事を押し付けているみたいじゃないか」などと削減を求められたという。

・椅子を蹴飛ばされ、「ばか」「辞めちまえ」

男性は2013年4月、日立製作所へ入社。15年6月から日立プラントサービス(空調設備の設計販売などを行う子会社)へ出向となり、富山県の工事現場で設計と施工管理監督の業務を担当していた。一番年下だった男性は弁当準備や備品発注などの雑用も任され、7時半に出社し23〜24時まで働くことが多くあったという。

加えて、15年7月ごろから、上司から座っている椅子を蹴飛ばされたり、「ばか」「ものをしらない」「辞めちまえ」などと言われたりするパワハラを受けたという。

男性は16年1月に適応障害と診断され、今回の労災認定では発症1カ月前は約145時間、2カ月前は約103時間、3カ月前は約102時間という時間外労働が認められた。度々所長に強い口調で叱責されていたことも認められたが、「業務指導の範囲を逸脱するような発言があったことは認められるものの、それが継続していない」として、心理的負荷の強度は「中」と評価された。

・男性「会社は見て見ぬ振り」

男性は赴任1カ月後の15年7月、約170時間の時間外労働を申請したのをきっかけに「上司からパワハラの標的にされた」と振り返る。長時間労働が問題になると上司から「早く帰れ」と言われるようになったが、仕事が終わらず残っていると「お前何やってるんだ、とっとと帰れ」と大声で怒鳴られたという。

男性は「会社は多くの従業員が長時間労働で苦しんでいることを知っている。そういった働き方をしてきた人が管理職についていて、現状を知っていても見て見ぬ振りをしている。こうした働き方をやめさせる努力をしてほしい」と訴えた。

日立製作所は弁護士ドットコムニュースの取材に対して、「労災認定を受けた従業員がいることは事実です。労災認定を重く受け止め、引き続き従業員の健康管理を徹底してまいります」とコメントした。

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