◆脳心臓疾患の労災
脳疾患、心臓疾患は、精神的な負担が原因で引き起こされることが多い病気です。業務上の強いストレスが脳心疾患、心臓疾患の原因となっている場合、労働災害と認定される可能性があります。
【労災保険の対象とされる疾病】
〇脳血管疾患
脳内出血(脳出血)、くも膜下出血、脳梗塞、高血圧性脳症
〇虚血性心疾患等
心筋梗塞、狭心症、心停止(心臓性突然死を含む)、解離性大動脈瘤
◆難しい労災認定
骨折などの外傷の労災の原因が業務であることは、事故を見ていた人の証言や、医師による診断によって証明しやすいものです。
それに対して、精神ストレスは目に見えませんので、脳・心疾患の労災認定のハードルは外傷の場合に比べ高くなっています。実際に2017年度の脳・心臓疾患の労災補償状況を見ると、請求件数840件、決定件数664件に対し、支給決定件数は253件でした(認定率38.1%)。
◆認定のポイントは証拠 特に長時間労働の証拠が決め手
脳・心疾患では、発症前の直前と、発症前おおむね6ヵ月間の業務による精神的負担のの状況を調べます。脳・心疾患の労災認定基準では、大きく分けて①長時間労働と②長時間労働以外の出来事(パワハラ、セクハラ、重大労災事故)に分けられます。これらの事実を示す証拠が労災認定の決め手です。
特に長時間労働は労働時間記録などで客観的に判断しやすく、労災認定をうけやすくなっています。
業務と発症との関連性が強いと評価されるのは、発症前1ヵ月間におおむね100時間又は、発症前2~6ヵ月間にわたって、1ヵ月当たりおおむね80時間を超える時間外労働です。
◆いろいろある証拠 ~普段から記録を取っておくことが重要です
労働時間の記録はには、会社の公式の記録であるタイムカードや勤退管理システムの記録などのほかにも、パソコンのログ、電話、メールの履歴なども使えます。またパワハラやセクハラ、無理な仕事内容などの記録としては、PCのデータや業務日報などが使えます。
ポイントは普段から勤務時間、仕事内容の記録をつけておくことです。専用のメールアカウントを作って、毎日日報をつけていったり、専用のノートなどを使って記録を取っておくことが重要です(ワードやエクセルのデータなど上書きできるものは証拠能力がないので注意)。
◆難しいと思っても、労災ユニオンがサポートします。
突然の脳・心疾患で証拠が手元になく、どうしてよいかわからない。被災者が亡くなってしまいどうしてよいかわからない、という方もあきらめないでください。ユニオンには労災について経験の豊かな専門家がいるので、な何らかの形で労災認定をとったり、ユニオン
◆脳心臓疾患の労災
脳疾患、心臓疾患は、精神的な負担が原因で引き起こされることが多い病気です。業務上の強いストレスが脳心疾患、心臓疾患の原因となっている場合、労働災害と認定される可能性があります。
【労災保険の対象とされる疾病】
〇脳血管疾患
脳内出血(脳出血)、くも膜下出血、脳梗塞、高血圧性脳症
〇虚血性心疾患等
心筋梗塞、狭心症、心停止(心臓性突然死を含む)、解離性大動脈瘤
◆難しい労災認定
骨折などの外傷の労災の原因が業務であることは、事故を見ていた人の証言や、医師による診断によって証明しやすいものです。
それに対して、精神ストレスは目に見えませんので、脳・心疾患の労災認定のハードルは外傷の場合に比べ高くなっています。実際に2017年度の脳・心臓疾患の労災補償状況を見ると、請求件数840件、決定件数664件に対し、支給決定件数は253件でした(認定率38.1%)。
◆認定のポイントは証拠 特に長時間労働の証拠が決め手
脳・心疾患では、発症前の直前と、発症前おおむね6ヵ月間の業務による精神的負担のの状況を調べます。脳・心疾患の労災認定基準では、大きく分けて①長時間労働と②長時間労働以外の出来事(パワハラ、セクハラ、重大労災事故)に分けられます。これらの事実を示す証拠が労災認定の決め手です。
特に長時間労働は労働時間記録などで客観的に判断しやすく、労災認定をうけやすくなっています。
業務と発症との関連性が強いと評価されるのは、発症前1ヵ月間におおむね100時間又は、発症前2~6ヵ月間にわたって、1ヵ月当たりおおむね80時間を超える時間外労働です。
◆いろいろある証拠 ~普段から記録を取っておくことが重要です
労働時間の記録はには、会社の公式の記録であるタイムカードや勤退管理システムの記録などのほかにも、パソコンのログ、電話、メールの履歴なども使えます。またパワハラやセクハラ、無理な仕事内容などの記録としては、PCのデータや業務日報などが使えます。
ポイントは普段から勤務時間、仕事内容の記録をつけておくことです。専用のメールアカウントを作って、毎日日報をつけていったり、専用のノートなどを使って記録を取っておくことが重要です(ワードやエクセルのデータなど上書きできるものは証拠能力がないので注意)。