ダイトーテクニカルは労災隠しを指南したことを認め、労災によるケガと後遺障害の責任を取ってください

このたび、労災ユニオンは、株式会社ダイトー建設不動産のグループ会社、株式会社ダイトーテクニカルhttp://dyto-tech.jp(本社:小田原市)へ、業務災害で負傷した従業員Aさんの労災の補償を求めて申し入れをしました。

労働者の安全をないがしろにしていたダイトーテクニカルの現場

建設現場で施工管理をしていたAさんは、2018年5月、廃材処理作業中に腰を負傷し、腰椎捻挫の診断を受けました。作業現場には本来組むべき足場が組まれていなく、重い廃材を無理な姿勢で持ち上げたことによる負傷でした。会社が安全対策を怠ったことが原因だと言えます。

上司が労災隠しを指南

負傷後、病院で手当てを受けたAさんは、会社の上司へ労災の手続きをしてほしいと言ったところ、勤務時間中でなく労働時間外にケガをしたことにして労災保険でなく健康保険を使うようにと指示されました。
後日、病院を受診したとき、Aさんの家族が上司に電話すると、「労災を使うと会社の保険料が上がってしまう」「健康保険を使う方が補償が多い」などと、またも理由をつけて労災保険を使わせないように仕向けてきました。そこで食い下がって違法だと指摘すると、上司はようやく労災保険を使うことを認めました。

上司の説明は法的にも間違っており、Aさんに労災を使わせないための方便に他なりません。言うまでもなく、企業による労災隠しは犯罪行為です。

その後、Aさんは会社への不信感から退職するに至りました。

後遺障害が残る

負傷後、Aさんはリハビリにはげむ日々でした。仕事はできない痛みが残り、1年半の間、休業を余儀なくされました。
Aさんは労災に遭う前に2級建築士試験の学科試験に合格しており、次は設計製図の試験をうける予定でしたが、ケガのためにその年と翌年の試験を受けられず、予備校の学費も無駄になってしまいました。
そして、2019年8月に症状固定し、Aさんは労災の後遺障害補償給付を申請しましたが、このほど、労基署から認定されたと連絡を受けました。

契約外の業務命令、資材の危険性を説明しない・・・問題だらけの労働現場

Aさんは、雇用契約には含まれていない業務を会社から命令され、従事していました。
そもそも、労災が起きた残材回収作業は、Aさんの雇用契約には含まれていない業務でした。また、Aさんは入社1か月後から約1か月間、契約にない倉庫内清掃の業務ばかりさせられていました。他にも、Aさんは木造建築物の組立て等作業主任者の資格がないにもかかわらず、上棟工事に従事させられていました。
また、現場で使用されていた断熱材の素材は、吸い込み続けると睾丸異常が出る可能性がある物質ですが、会社は危険性について説明をせず、無害だと伝えていました。さらに、作業マスクは安価なタイプで、安全性が不十分であった可能性が高いです。このような危険にさらされて働かせられていたことに、Aさんはショックを受けました。

【申入れ報告】一方的に話を打ち切り、退出を要求した社長の不誠実な対応

先日、Aさんとユニオンスタッフで本社へ団体交渉の申入れに行ってきました。
社長が出てきたので、申入れの趣旨を説明したいと伝え、ひとまず話を聞くということになりました。ところが、私たちが事実確認をしようと質問をすると、違法行為の事実を押さえられると感じた社長は、唐突に「もう聞いた」「出てってください」と連呼し始めて、一方的に話を打ち切って警察を呼びました。
私たちが話がまだ途中ですと言っても、社長は全く話を聞こうとせず、現場に来たおまわりさんも困り果てていました。
さらには、「立ち去らなかった」「脅迫だ」などと、私たちに対して刑事告訴すると脅してきました。

一生を左右するケガを労働者に負わせながら、労災隠しをしたあげく、責任をきちんと取ってほしいと申入れに来た労働者に対して、社長の対応はあんまりです。
これから始まる団体交渉では、こうした対応を改め、誠実に応じるよう強く求めていきたいと思います。

Aさんからのコメント

ユニオンに相談、加入する前に、社長から話をしたいからと呼び出された時に、パワハラ、労災隠し、契約外の業務、後遺障害が残りそうな旨を怖かったけれど全て伝えました。社長には、結局いくら欲しいの?みたいな事も言われ、一旦持ち帰り社内で事実確認をするという事で帰され、後日連絡があった時にそういった事実は確認出来なかったと一蹴され、「不満があるならあとはこちらの弁護士と話をして下さい。後遺障害についても認められれば弁護士が対応します」と事務的に言われました。

自分が確実に関与しておきながら、全てをなかった事にしようとした社長に激しい怒りを感じています。
ユニオンのスタッフと申し入れに行った際も、社長が自分の非を認めない事に終始し、とてもがっかりしました。

一方で、自分の力ではどうにもならなかった状況に楔を打って、団体交渉の申し入れをしたことで、諦めずに戦う決心が出来ました。
また、自分のようにどうにもならない状況にいる人が沢山いると思うので、自分も困っている方々の力になれるように組合員として活動して行きたいと思います。

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